
今年も田植えが無事終了しました
去る6月、4年目を迎えた「CT田んぼプロジェクト」の田植えが3日間に渡って行われ、無事終了しました。
今年もメンバーは40人超。
事情があって卒業される方もいますが、新たに加入された方もいて、ますます心強い限り。
ここ数ヶ月、「令和の米騒動」と言われるほどの事態となり、日本の農業のひずみのようなものが一気に表面化したような気がします。
普段お金さえ出せばいつでも買えることが当然のことのようになっていて、もはや意識さえしない「食料」ですが、それがいかに脆く崩れ去るものか、そしてそうなったときにはお金を出しても入手できなくなることがある、ということが一時的にしろ顕在化した、そんな風に感じました。
これから一気に高齢化が進み、農家さんが激減すると言われている中で、私たちはあまりにも無邪気に農家さんに頼り過ぎていないだろうか。
私たち消費者が購入するお米を含む農産物の価格は果たして適正なんだろうか。
この金額で農家さんたちが本当に安心して生産し、生活できていけるのだろうか。
これから新たに就農したいと思う人が果たして増えるのだろうか。
このまま田んぼの作付面積が減ると、単に日本の食文化の土台が失われていくということだけでなく、田んぼが担ってきた流域治水(防災)機能や生物多様性が損なわれると言われています。
もちろん、食料自給率(=食の安全保障)の問題も。
本当に他人事ではありませんね。
日本の農業には、人口減や高齢化、高いエネルギー海外依存度、気候変動の影響、大規模化の困難な中山間地域の農地が多いことなど、あまりにも多くの問題が複雑に絡み合っていて、これからもさらに厳しい状態が続いていくのかもしれません。
私たちの田んぼは、藤沢市の有機農家である相原農場さんが、周辺の離農者の方から託された田んぼを借り受けているものです。
高齢だし儲からないし、でも耕作放棄や転作はしたくない、できれば田んぼとして維持してほしい、そんな稲作農家さんたちの想いを受けて、相原農場さんが預かった大切な田んぼを私たちの他にも複数のグループが借り受けて稲作に取り組んでいます。
もしこれからも美味しい日本のお米を主食として安心して食べ続けたい、食文化として残していきたい、美しい田園風景を残していきたい、自然環境を守っていきたい、そう思うのであれば、またそれが本当に大切だと思うのであれば、私たち消費者が、生産者である農家さんに投げっぱなしにせず、もっと主体的に、自分ごととして農業に関わっていってみる。
そうすることで理解できることがあるんじゃないだろうか。
そうして五感を使って得た理解と経験は、その後の自身の行動に繋がると信じて、今年も地域の仲間たちと楽しく、無農薬無施肥のお米作りに励んでいきたいと考えています。
問題のあまりの巨大さに、どこかで罪悪感を感じながらも思考停止に陥ったまま放置するよりは、自身のメンタル的にもはるかにいいのです。
加えて、毎年の美味しいお米と、同じ方向を見つめる仲間が増えるという最高のご褒美がついてくるので、もうやめられません。
コーヒーも農業、稲作も農業。
Special Thanks to Susumu Yoshioka for the beautiful pics!











