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【インドコーヒー農園訪問記 🇮🇳 Vol.1】綺麗事ではない「共生」のカタチ。ニルギリの聖域、バルマアディ農園

昨年のSCAJで出会ったインド産スペシャルティコーヒー専門商社 Kaapi & Culture( @kaapiandculture )さん。

従来のインドコーヒーに対して抱いていた印象をガラリと覆す、驚きのカップクオリティに即取り扱いを決定。

さらに、検討していたベネズエラの農園訪問の雲行きが怪しくなったタイミングで、ちょうどインドコーヒーツアーのお話を頂き、まさに「渡りに船」と参加してきました。

訪れた農園は3箇所。
数回に分けて、その旅の記録をご紹介していきたいと思います。

よろしくお付き合いください!

タミル・ナードゥ州、ニルギリ(=青い山)の標高1,200〜1,800mに位置する「Balmaadi Estate(バルマアディ農園)」。
ダージリンやアッサムと並ぶ紅茶の名産地でもあるこの高地で、150年の歴史を刻みながら、バイオダイナミック農法による高品質なアラビカコーヒーを育てている農園です。

クーダルールの街からジープで1時間超、悪路の山道を越えて辿り着くこの農園は、日没後、完全に野生動物たちのための聖域となります。

案内してくれたViggnesh氏の「野生動物との共生という言葉は、口にするのは簡単だが現実ははるかに複雑で難しい」という言葉が、重く響きました。

象やトラとの遭遇リスクは他エリアの2倍。
作業は彼らを刺激しないよう15:00〜15:30には切り上げます。
日本でもクマとの衝突が頻発していますが、ここにあるのも「自然との調和」という綺麗な言葉だけでは片付けられない、命をかけた危険との隣り合わせの日常でした。

ワーカーさんに通常より高い賃金を支払い、収穫量ではなく「日給制」を採ることで品質と安全を守る仕組みも、その厳しい現実に対する一つの解なのだと感じます。

訪問時はちょうど収穫の真っ最中。
パティオにはナチュラルやウォッシュトのチェリーが広げられ、午後から怪しくなってきた雲行きを気にしながら、皆さん急いで選別と回収作業を進めていました。

その傍らではViggnesh氏の指導のもと、一時選別を終えたチェリーをすぐさまフローター除去し、エコタクトに密閉してアナエロビック(嫌気性)発酵の準備へ。
伝統ある農園が新しいプロセスに挑む勢いを感じました。

帰り道、実際に野生の象に遭遇した際のスリルと緊張感。
あの深い森の中で、野生動物の気配を感じながらコーヒーを育てることの本当の意味を、少しだけ分かったような気がします。

次回、Vol.2 は、クールグのサンダルカッド農園です。

お楽しみに!