コスタリカ〜ベネズエラ コーヒー・カカオ農園訪問記 コスタリカ滞在〜自然観察編
なかなかコーヒー農園に行きたどり着きませんね笑
今回はコスタリカの最初の宿を取り囲む自然があまりに衝撃的だったので、それについて少々お付き合いくださいませ。
最初の宿泊先は、アレナル火山国立公園の中にある唯一のロッジ。
コスタリカに星の数ほどある、いわゆる「エコロッジ」の一つ。
敷地面積870エーカーのうち、原生林が270エーカーを占め、残りは2次林や農地になっています。
米スミソニアン博物館の研究者たちが通っていた森の中に、彼らを受け入れる施設を作り始めたのがこの宿の由来とのこと。
こうしたエピソードを聞くだけでも、コスタリカが「ジュラシックパーク」の舞台に取り上げられたことの説得力が増しますよね笑
森の中にはトレイルコースがいくつも伸びていて、滞在中は自由に散策できるし、有料無料含めガイドツアーがいくつも用意されています。
バードウォッチングツアー、ナマケモノ観察ツアー、日が暮れてからのカエル観察ツアー、コーヒーやカカオ農園ツアー、さらにはジップラインやSUP、ラフティングなどのアクティビティツアーも。
コスタリカのエコロッジには、こうした多種多様なガイドツアーが用意されているケースが多いようです。
さすがエコツーリズム先進国。
なぜここまで自然環境が保全されているのか、その経緯が気になったのでちょっと調べてみました。
現在、国土の総面積の約4分の1が国立公園や自然保護区のコスタリカですが、20世紀後半までバナナやコーヒーのプランテーション、放牧地などの用途に野放図に開拓されることで、森林面積が大幅に減少。
その後、徐々に国民の環境保全の意識の高まりとともに、1996年に改正された森林法によって天然林の伐採が原則全面禁止され、同時に環境サービス支払い※の制度などによって森林保全の価値を土地所有者への直接的な便益に変換する政策(いわゆる補助金的なもの。但し財源は受益者=観光客など)を導入し、森林面積が増加に転じたそうです。
コーヒーもモノカルチャー(単一栽培)のプランテーションとなると、自然環境に大きな影響を与えてきたわけで、その点は、他の主要商品作物と同じですね。
ちなみに、よく言及されるコスタリカの生物種の多様性についてはどうでしょうか?
世界の0.03%(四国と九州ほど)の国土に全動植物種の5%が生息し、鳥蝶類・ランなどは世界の10%と驚くべき値。
・・ってこれだけ聞いても今ひとつピンとこないかもしれませんね。
では、日本と比較してみましょう。
・日本で確認されている生物種:約9万種
・コスタリカで確認されている生物種:約50万種!
・・・凄まじいですね。
道理で敷地内のトレイルを歩いているだけで、画像や映像でしか見たことのない、どころか初めて見るようななんじゃこりゃな鳥や動物、爬虫類、昆虫、植物たちに遭遇するわけです。
↑頭上の樹をいろんな種類のサルが群れで、ときに単独で渡っていく。
こちらはノドジロオマキザル。
↑目の前の花にブルンブルン羽音を響かせてすばしこく群がるハチドリ。
↑ニショクキムネオオハシ。これも会いたかった鳥の一つ。
もちろん滞在している部屋からも観察できるだけでなく、なんなら向こうから部屋の前のテラスに遊びに来たりします。
↑部屋の前に遊びに来たハナジロハナグマ。
10頭くらいのファミリーで敷地内のあちこちで穴掘って食事しているるのを見かけました。
雑食性でなんでも食べるそう。木にも器用に登っていました。
↑ベッドの上のランプケーブルにキリギリスっぽい昆虫がしがみついていたので、助けてあげるね〜なんて捕まえたらガブーておい!血出たやん!
慌てて放り出したら冗談のようなこのツラ構え。
え?えー??と二度見どころか十度見くらいしました。
調べたら「リロメトプム・コロナトゥム」というキリギリス科の昆虫らしい。
この強力なアゴで木の実や種をバリバリやって食べるそうです。
生物多様性の嵐。
恐るべしコスタリカ〜。。
↑オオホウカンチョウ
僕は山が好きでよく日本の山を歩きますが、一日歩いていても出会う動物の数や種類はそう多くはありません(気づいていないだけかもしれませんが)。
それを考えると、やはり凄い。
↑マツゲハブ。俗称フェイク・ゴールド、キス・オブ・デスとのこと。俗称から想像できる通り猛毒。
↑ハイバラエメラルドハチドリ
↑カンムリシャクケイ。恐竜ぽい。。
↑ジェフロイクモザル(スパイダーモンキー)
もはや広大な動物園の中に滞在しているような感覚と言ったら過言でしょうか。
動物たちからすると、ホテルはさながら「人間園」、といったところなのかもしれません。
他にもたくさん撮ったのですが、掲載できる写真数に上限があるので、今回はここまで。
次回はいよいよ(やっと?)農園訪問です。
※「環境サービス支払い」・・・「生態系サービスの支払い」と呼ばれる仕組み。
Payment for Ecosystem Servicesの頭文字を取ってPESとも呼ばれています。
これは森林を守りながら経済的に支えるための仕組み。
世界に広まるこの仕組みは、コスタリカのこの制度が最初なのだそうです。
1996年の森林法改正で、林業支援の補助金が環境サービス確保を目的としたものに変更され、また、その財源を政府予算から出すのではなく、受益者(消費者=観光客など)負担で森林基金を作って確保することになりました。
簡単に言うと、森林を保護すると1ha当たりでいくらというお金が農山村のコミュニティーに支払われるそうです。
こうした取り組みで、30年間でコスタリカの森林面積は2倍に拡大して、多くの雇用を産みだしました。
(日本では2024年度から「森林環境税」が導入されるようです)
コスタリカではさらに進んで、観光客が自身の旅行に伴うCO2排出量に対してカーボンオフセットを行うかどうかの選択ができるようになったそう。
オフセットのために支払われた代金は、植林などの自然保護活動を行う土地所有者に支払われるとのこと。
これは知らなかったな。どこで選択できたんだろうか。
旅行で発生する炭素排出量の90%以上は航空機での移動によってもたらされると言われていて、例えば、首都サンホセとニューヨーク間のフライトならば一人あたり約530kgの炭素が排出され、カーボンオフセットには41本の木を植える必要があるとのこと。
この例なら、カーボンオフセットに必要な資金は約4ドル程度。
僕たちも膨大な炭素を排出してこの国を訪れているわけで、それをオフセットできるのなら喜んでこの倍くらい支払いたいです。
次はいよいよコーヒー農園訪問!
https://cruisetown-coffee.com/news/657d21bc6a8b0d0ff3944e46